ベネッセハウスミュージアム オーバルに宿泊!
2021年3月、ブラック企業からの有給を勝ち取った僕は瀬戸内海に浮かぶ島、直島へと足を運んだ。旅・ホテル好きの友人に「瀬戸内海で一番高いホテル教えてや!」と聞いたところ、直島のベネッセハウスミュージアム オーバルへの宿泊を勧められた。値段だけなら安藤忠雄が設計・建築を手掛けたオールスイートの”瀬戸内リトリート青凪”、瀬戸内に浮かぶ水上宿の”guntu”というところがあるらしいが、友人曰く美術品など含めるとオーバルが一番泊まる価値があると。
直島について
直島は香川県に属する。進研ゼミでおなじみのベネッセホールディングスが、アートを通して島の活性化を図っている。1990年代から30年以上に渡って活動しているそう。2019年瀬戸内海芸術祭で注目を浴びてから特に海外の人が多く訪れており、ベネッセハウスミュージアムは泊まれる美術館として人気が高い。ピーチ、パーク、ミュージアム、オーバルの4種類の宿泊施設があり、中でもオーバルは最も高い場所にある6室のみの棟で、予約が取りづらいことで有名だ。
行く前は正直、安藤忠雄?現代アート??オーバル一泊5万円もするの???とやや浮かない感じではあったが、たまには美術作品でもみて仕事で荒んだ心身を癒やすかーと宿泊前日に予約(コロナ禍で海外の人がいないからか空いていた)を取って直島へと向かった。
東京からのアクセス
直島に1泊、友人のいる岡山に1泊を予定していたので、飛行機ではなく(飛行機で行く場合は羽田-高松空港を使用)、品川-岡山で新幹線ホテルパックを使用した。往復新幹線+岡山1泊で33,000円くらい。
ベネッセハウスミュージアムオーバルに宿泊!
オーバルはツインが4部屋(401,402,405,406)とスイートが2部屋(403,404)があり、各部屋に美術作品が展示されている。
他の方のブログでもあるように、405,406にはテラスがないが、外に出て屋上に登ることができるので高台の開放感は十分感じられた(かつ僕が行ったときには強風が吹き荒れており、とてもテラスで優雅な時間を過ごす感じではなかった)。
美術館、家プロジェクト
直島での観光としてクロード・モネの睡蓮の作品に代表される地中美術館(写真撮影禁止)、古民家を改装してアートと融合させた家プロジェクト、アーティスト李禹煥と建築家・安藤忠雄のコラボレーションによる李禹煥美術館を回った。家プロジェクトは解説付きツアーに参加して2時間、地中美術館はゆっくりみて2時間弱、李禹煥美術館(地中美術館から徒歩10分くらいのところにある)は駆け足でみて20分程度で鑑賞した。
平日ということもあり空いていたので、特に地中美術館はゆったりと鑑賞できた。日頃の喧騒から離れ美しい芸術作品に浸り、まさに感性を研ぎ澄ます時間を過ごせた。
意外と困ったのが移動手段。ベネッセハウスの宿泊者専用バスの運行があるのだが1時間に1本くらい、地元バスも1時間に1本くらい。家プロジェクトのある大村から地中美術館に移動する際にバスの時間が合わずタクシーを使うはめ(1,700円くらいした)になったので、行かれる方はバスの時間に要注意。
ベネッセハウスお得に泊まる方法
ベネッセホールディングスは株主向けに年に2回、ベネッセハウス宿泊優待券というものを発行している。3月〜11月は30%割引・12月〜2月はなんと50%割引になる(ただし12/30~1/2は利用不可)。注意しておきたいのが割引対象は部屋代のみで、朝夕の食事代には適用されない点。もともとオーバルツインは平日・日曜宿泊のプランが割安となっており食事付きで52,000円ほど(2021年3月現在)で、優待券を使用した場合、食事の内容にもよるが、50,000円ほどとそこまで変わらない。土曜や12〜2月の割引率が高い期間についてはもっとお得になると考えられるので、使用をおすすめしたい。
瀬戸内海の澄み渡る青空、海、潮風を肌全体で感じつつ、美術作品に心動かされた2日間であった。1泊2日でも十分楽しめると思うので、社畜のあなたも週末に訪れてみてはいかがだろうか。